子どもがピアノをやめたいと言うけれど、親としては続けてほしい
ピアノを習っている小さな子を持つ親なら、おそらく誰もが一度は考えることでしょう。
子どもがピアノをやめたくなる理由、そのなかには親の影響もあるかもしれません。
わたし自身幼少期から20歳ぐらいまでピアノを続け、その経験から当たり前のように娘にも習わせていました。
ところが娘は2年間で辞めてしまいました。
娘がピアノをやめた一因は、わたしのせいかもしれない……
この記事では、子どものピアノ継続に向けて親ができることについてお話しします。
わたしの過去の反省から得た教訓を、子育て真っ最中の親御さんたちにシェアしたいと思います。
子どもが楽しくピアノを続けるために、親御さんがより良いサポートができるよう願っています。
娘がピアノの練習をしないので早々にやめさせた後悔
15年程前になりますが、わたしの娘は小学校入学前の二年間ピアノを習っていました。
娘は練習に熱心ではなく、そのたびに「ちゃんと練習しなさい」という私との小競り合いが、頻繁に繰り広げられました。
子どもが練習しないということは、やる気がないということ。
「おそらくピアノは好きではないのだろう」という結論に至り、彼女に習い事を中止させてしまいました。
しかしながら今振り返ってみると、私が選んでいたアプローチが異なっていたならば、彼女はもっと長くピアノを続けていたのではないか、と思うのです。
子どもが「ピアノを習いたい」と言ったときがピアノを始める最適時
わたし自身が弾いていたピアノが既に家にあったので、娘にとってはピアノを始めようと思えば、いつでも始められる環境でした。
うちの場合、とくに娘の方から「習いたい」と言ったわけではありません。
小学校に入る前から習えば早く上達するかな……
大人になっても趣味で続けてくれたらうれしいな……
ただわたしの期待だけで幼稚園に入ってからすぐに始めさせてしまいました。
せっかく習うんだから続けてほしいとは思ってはいても、娘本人は練習しないし興味もなさそう。
「じゃあ、習い始める時期はいつからがよかったんだろう?」
「最適な時っていつだったんだろう?」
親の興味や好奇心だけなら、子どもはいずれピアノを辞めるかもしれません。
実際、うちの娘は辞めてしまいましたから。
子どもがピアノを長く続けるための環境作り
子どもが「ピアノを習いたい」と言ってから始めるのが、一番理想です。
そして親としてはできれば長く続けてほしいと思うもの。
しかし子ども本人からのアクションが全くなく、ピアノを習う機会がずっとないまま…なんてことは正直避けたいですよね。
また、情操教育もかねてピアノを早く習わせたい場合もあります。
「子どもがピアノに興味を持つにはどうしたらよかったんだろう?」
わたしの反省から、二つの環境作りが大切かなと思いました。
- 親家族が音楽を楽しむ環境
- いつでも弾ける環境
順番にみていきますね。
親家族が音楽を楽しむ環境
親自身がピアノを弾いて楽しみ、その姿を子どもに見せる環境が大切です。
親家族が音楽を楽しんでいれば子どもは自然と興味を持ち、「ピアノを習いたい」と言うかもしれません。
また習い始めてからも、長続きする要因になったでしょう。
当時のわたしは毎日の家事・育児に追われて、ただただ余裕のない生活。
音楽を楽しむ環境を全く作っていませんでした。
今なら言えます。
いつでも弾ける環境
子どもが小さい頃は、いつでも弾ける部屋にピアノを置くことが大切です。
各家の構造・間取りにもよりますが、リビングがおすすめです。
リビングは家族で過ごす時間が多く、何時でも聴いてあげられ声をかけられるからです。
うちではピアノをリビングに置いていたものの、「ピアノの練習が終わったら蓋をしめる」と後片づけを徹底させていました。
蓋を閉じてるとなかなか練習しないし、楽譜を出すのがおっくうになりますよね。
けれども今なら言えます。
してはいけない!子どものピアノ意欲をなくすNG対応
過去わたしは、娘のピアノの意欲を低下させてしまいました。
現在の親御さんは、十分に気を付けてくださいね。
子どものピアノ意欲をなくすので、次の対応は絶対NGです。
- 脅しの言葉で練習させる
- 他人と比較する
- 投げやりに言う
- 練習した後に「それで終わり?」と言う
- 「どうして弾けないの?」と言う
脅しの言葉で練習させる
- 練習しないなら遊ばせない
- 練習しないならおやつは無し
脅しの言葉は一時的には効果はありますが、嫌々するピアノの練習は長続きしないです。
脅すだけではいずれ辞めてしまうかもしれません。
同じことを注意するにも、使う言葉が違えば受け取り方も違います。
前向きな言葉で言い換えるようにしましょう。
- 練習してから遊ぼう
- 練習してからおいしいオヤツを食べよう
ピアノの練習に限らず普段の生活でも、ネガティブよりポジティブな言葉を使うほうがいいと言われますよね。
他人と比較する
- ○○ちゃんは、もうあの練習曲に進んでいる
- □□ちゃんは、毎日何時間も練習しているらしい
ピアノの上達速度は個人差があると分かっているのに、ついつい要らぬ言葉が出てしまいます。
- 前よりも上手に弾けているね
- もうこんなに難しい曲が弾けるようになったんだね
他人ではなく、過去の子どもの成長と比較した言葉をかけましょう。
投げやりに言う
- イヤだったらやめればいい
- 好きにすればいい
本当はやめてほしくないのに、ついつい出てしまう言葉です。
「やめられる!ラッキー!」と思い、子どもは本当にやめてしまうかもしれません。
練習しない又はやる気がない子どもとは、その理由を話し合いましょう。
そして、どうしたら練習できる気分になるのかを一緒に考えましょう。
(なかなか冷静にできませんけどね……)
練習した後に「それで終わり?」と言う
もう練習は終わり?
練習するのなら長い時間をかけてほしいけれど、子どもには難しいようです。
「もう終わり?」と言ってしまったら、「せっかく練習したのに、もうやらない」と子どもは思うもの。
ここはグッと我慢です。
「どうして弾けないの?」と言う
どうして弾けないの?
わたしがピアノ経験者なので、娘が楽譜をよめなかったり何度も同じところで間違ったりすると、よく言ってました。
この口出しが一番タチが悪いかもしれません。
経験者で大人なんだから、わたしは出来て当たり前。
子どものペースに合わせて、前向きな言葉をかけましょう。
まとめ
子どもがピアノをやめたいと言うけれど、親としては続けてほしい
この記事では、子どものピアノ継続に向けて親ができることについてお話ししました。
子どもがピアノを長く続けるためには環境作りが大切です。
- 親家族が音楽を楽しむ環境
- いつでも弾ける環境
子どものピアノ意欲をなくすので、つぎの対応は絶対NGです。
- 脅しの言葉で練習させる
- 他人と比較する
- 投げやりに言う
- 練習した後に「それで終わり?」と言う
- 「どうして弾けないの?」と言う
娘は幼稚園の2年間だけピアノを習ってやめてしまいました。
当時のわたしの対応が違えばやめなかったかもしれません。
わたしの過去の反省から得た教訓が、子どものピアノ継続で悩む現在の親御さんにとって少しでも参考になれば幸いです。
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